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熊本・大分地震から1年になりました。被害のひどかった、そして、今もまだ復旧が難しい熊本には、それ以来、一度も行ったことが無いので、気になって、出かけました。
途中はどこも桜が美しく咲いています。 |
はっきりとした目的も無く、出かけたのですが、途中、あちこち、お花に誘われて、寄り道です。 |
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平成17年1月に 大分市、佐賀関町、野津原町の1市2町が合併したことを記念して同年11月に市民も多く参加して植樹祭が行われ、この「合併記念の森」ができたのだそうです。いつも入り口は見て車を走らせていましたが、実際に入り口を入ったのは初めてでした。 |
大分市の樹のホルトノキ、佐賀関市の樹ヤマモモ、野津原町の樹クロガネモチ、そして、ソメイヨシノなど、10種類5133樹木が植樹されたそうです。それから12年、美しく桜が咲き誇っています。 |
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その後も、ドウダンつつじ、クルメつつじ、三つ葉つつじなど植えられているそうです。足元には菜の花が咲き、本当に見事な森になっています。広さは4.13ヘクタールあるとか。 |
小鳥のさえずりと、私たちだけの見事な桜の園、思わぬ幸せを頂きました。 |
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また本道に戻って、熊本へと走ります。久住の道路を走っていたら、道路の真ん中に車が止まっています。車に轢かれて亡くなった動物を市の職員の人たちが収容されていました。
停車して待っていたら、目の前を駆け抜けた動物がいました。あれっ?キツネみたいだ、と、カメラを構えた夫、写せなかったと言ってましたが、後で見たら、道路を横断して振り返ったキツネがばっちり、写っていました。やっぱり野生の動物っているのですね。 |
やまなみハイウエィを走っていたら、また片側通行です。「熊本地震で壊れた道路をなおしています」、と書いてあります。まだまだ大変です。 |
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阿蘇外輪山の一番端に来ました。ここには土産物屋さんがあって休憩場所になっていました。あてにして走ってきたら、なんと、建物はすっかり荒れ果てて今にも壊れそうになっていました。季節のお花がきれいに咲いて観光客がいつ来ても写真を写していた所も、すっかり荒れ果ててしまって進入禁止のロープが張られていました。残念ですね。 |
阿蘇盆地への坂道も、あちこち、片側通行で道路修理中でした。阿蘇町へついて、気になっていた阿蘇神社へお参りです。見事だった楼門の姿は無く、写真だけです。白い大きな囲いがしてありました。写真をクリックして見て下さい。賑わっていた頃の楼門の写真です。 |
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銘水神の泉で手を洗い、口を漱いで参拝をします。 |
手や口を清めたあとは、緑のフェンスに沿って参拝場所へ移動しますが、そこには、地震直後の写真や、地震前の姿などの大きな写真が貼られています。この写真は本当に傷ましいです。楼門や拝殿の崩れた様子が残されています。 |
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大きな楼門の後は白い箱のような大きな建物で覆われています。中には解体された楼門の部材が納められているようです。痛ましい限りです。 |
左側の新しい木の建屋が拝殿です。一日も早い復興をお祈りします。 |
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参道には桜がきれいに咲き誇っています。 全国に450社ほどもある阿蘇神社の総本社だとか。古代からの有力氏族の阿蘇氏が今に至るまで大宮司をされているそうです。 |
大きな屋根の門が見えますが、楼門はその倍くらいの高さがある大きな立派なものでした。奥に白い箱のような形で工事場になっています。 ここは珍しい横参道というそうです。 |
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この写真は何とも痛ましいですね。崩れ落ちた建物を解体して運び出している所でしょうか。 |
建屋の中に大事に保管されている拝殿の鬼瓦、と、高欄の擬宝珠です。拝殿が倒壊したことで変形しています。 |
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健在な時の拝殿の写真です。屋根の頂点、2と書かれた所に鬼瓦が置かれていたようです。こんな立派などっしりと安定感のある拝殿が壊れるなんて本当に強い地震だったことがわかります。 |
私も九州部の委員をしていた頃、月に一度は会議で熊本へ車で出かけていました。その帰り道は、時間があると、阿蘇神社にお参りして、無事に帰れますようにとお祈りしていました。本当に傷ましいことです。
ここはJR豊肥線宮地駅の駅舎です。昭和18年に建てられた駅舎は阿蘇神社を模しています。しめ縄が張られた駅舎は本当に珍しいです。 |
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今度は南阿蘇へ向かいます。高森を回って行きますね。くねくね道を走りますが、周りの山は、こんな感じに、どこも崩れていたり、牧草が剥げ落ちていたり、やっぱり普通ではない感じです。 |
今はどこも桜が満開です。しかし、一年前は、地震であちこちが本当に大変だったと思います。 |
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高森駅に来ました。今朝は家で見ていたテレビが、ここ高森駅から出発するトロッコ列車に乗って、熊本地震の1年を振り返り、応援をする番組でした。
オーイ、くまモンも応援してるモン!と言ってます。 |
2016年4月におきた熊本地震で甚大な被害を受けた南阿蘇鉄道は一時は全線運休となりましたが、ようやく 7月31日より高森駅~中松駅間(7.1㎞)での部分運転再開までこぎつけました。 |
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しかしながら依然として中松駅から立野駅(10.6㎞)に関しては、約250mに渡り土砂の流入やトンネル、鉄橋に甚大な被害を受け、現在のところ運転再開の見通しは立っていないとのことです。高森駅舎には、開業当時の地域の方々の喜びなどの記事がたくさん展示されていました。
記念にくまモンのクリアファイルを買いました。
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また西へ走ります。もう鯉のぼりが上がっています。青空の中、元気良い鯉のぼりがたくさん泳いでいて気持ち良いですね。後ろにはゴツゴツとした山頂の根子岳がくっきりと見えています。 |
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ここまで来たら、一心行の桜が見られるはずと、道路案内を注意しながら走って、やっと駐車場への道へと曲がることが出来ました。しかし、長蛇の車の列です。 |
でも、行ってみて良かったです。本当に見事な桜でした。山桜というのがまた優しい雰囲気で素晴らしかったです。 |
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一本でここまで大きくなるのかと山桜の力に魅せられます。樹齢400年以上だとか。色々な熊本、阿蘇を見て来たのでしょうね。 地震でも持ちこたえた凄い桜です。 |
この辺りの城主の墓地に植えられた山桜、とても優しい風情が素晴らしいです。供養のためのボダイジュとも言われているとか。とても多くのお客さんが取り巻いて見ていましたが、静かな雰囲気が良かったです。
今日という日だからなのか、それとも墓所の桜、ボダイジュとも言われる由縁からくる雰囲気なのか、ただじっと座って見ている、そんな気持ちがとても私は落ち着きました |
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行きたいと思っていたここに、今日、来れたこと、そして、お花は丁度見ごろ、何か不思議な気持ちになりました。
菜の花が満開、そして、桜が満開、その向こうには阿蘇の高岳が、青空のもと、とても美しい景色です。 |
本当に多くの人なのですが、皆、静かに愛でています。いつまでも座っていたい気持ちがしました。 |
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樹齢400年余り、樹高14m、枝張東西21m、南北26m、幹囲7mの大桜で、淡い薄紅色の花をつける。 花をびっしりつけた枝が、地面までさがり、本当に美しい。
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今から阿蘇外輪山を上って、大分へ帰ります。やっぱり工事中でした。
くまモンが頑張っているモンね。ありがとう!
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阿蘇盆地を見下ろす城山展望所に来ました。菜の花は満開ですが、まだ木々は芽吹きが始まったばかりです。まだまだ朝夕は寒さも残る阿蘇の高原です。 |
城山展望所からの阿蘇盆地の景色、パッチワークのような田んぼの光景です。正面は阿蘇五岳の寝釈迦像です。 |
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阿蘇地域を納めた地図です。中央の緑が阿蘇五岳、赤いラインの円になっているのが阿蘇盆地の外周道路です。今日は私たちはこの地図の外周道路の左半分を走って往復しました。 |
本当にあちこち道路補修工事のため、片側通行になっています。まだまだ大変ですね。 |
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帰り道、久住の山田さんの家に寄りました。突然伺ったのに、ご主人様もいらして、ゆっくりとお話をすることが出来てうれしかったです。 |
丁度、家の外壁塗装工事が始まったとか、足場が組まれて、とても大がかりな工事で、暫くは大変そうです。 |
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広いお庭をいつもきれいにされている山田さんです。ムスカリが一杯咲いています。我が家はもう終わりましたがやはり寒い久住だなと思いました。 |
以前からとても大事に保護されている黄すみれがまたたくさんに増えていました。今がちょうど見ごろです。山桜もあちこちにきれいに咲いて青空に映えて本当に美しいです。お元気そうなお二人に会えて、とてもうれしかったです。
今日は、熊本・大分地震1年の日、思い切って熊本・南阿蘇まで行って来れて良かったなと思いました。 |
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阿蘇や久住のおみやげの数々です。盆ざるのお野菜のクレソンは久住の納池の産物、タラの芽、その下の刻み干し椎茸は山田さんが育てられている物、いちごに人参は阿蘇町の産物、ケーキは福岡の「フランス菓子16区」というお店のおいしいケーキだとか、お裾分けで頂いてきました。 |
ジャム用としてある苺を買ってきたのですが、その中の大粒と、16区のお菓子を早速頂きました。16区のケーキは「アックワーズ」と言います。アーモンド生地で日本の和菓子の最中のような外はパリッと中はしっとりのお菓子が出来ないかと試行錯誤で完成されたお菓子だそうです。とってもおいしかったです。 |
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夜はイチゴジャムの準備、そして朝起きてコトコト、ジャムと言うよりヨーグルトにかけるソースの感じになればと思って作りました。色がきれいでトロリとした苺ソースが出来ました。毎朝、おいしく食べています。 |