2013年9月1日:ハイパーネットワーク社会研究所成立20周年記念
別府湾会議2013「ソーシャルファブを育てよう!」
ここは大分県立芸術文化短期大学の人文棟入口です。大きく出ている垂れ幕には「ハイパーネットワーク社会研究所設立20周年記念 別府湾会議2013」と書いてあります。
別府湾会議には、確か2回目から参加している私たちかと思います。今回も、また新しい動きが知らされる楽しみと、お友達にたくさん会える楽しみで夫と参加しました。
  今回のテーマは「ソーシャルファブを育てよう!」です。入口入って、すぐに展示がしてあって、目に付いたのが、これ!です。 
今、一番トレンドな3Dプリンタです。この発明によって、複雑な立体の作成が誰にでも出来るようになった?どんなことなのか見てみたいと思ったら、ちゃんと機械が置いてありました。パソコンに作りたい物体が描いてある。そして、緑の糸みたいなのが、機械を通ると、立体が出来ていく。 
 今、機械にかかっているのは、緑の小さな塔のような物を作り出している。出来上がった作品と、元の材料を巻いたもの、これは硬いのに、機械を通すと柔らかくなり、形が自在に積み上がる。

本当に不思議です。
14:00オープニング間近です。次々と多くの人が席に着かれます。私たちは、最上階に座りました。全景が見えます。 
前の席には、パソコン仲間の武内さんご夫妻が、お友達と一緒に日田から来られていました。 ネットではよくお話していますが、お会いするのは久しぶりです。
今年度から公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所(本部大分市ソフィアビル)の代表理事・所長になられた会津泉さんが開会宣言、
   大分県知事の広瀬勝貞様がお祝いのご挨拶です。「未来を語ろう、という別府湾会議が楽しみ」とおっしゃられ、私も本当に今回は楽しみだなと、頷きました。
続いて、1993年3月29日の設立、初代所長の公文俊平先生のご挨拶です。 パソコン通信から豊の国ネットワークを作ろう、そしてイパー研の立ち上げ、インターネットの急速な世界的普及、今は、公益財団法人となったハイパー研の評議員会会長をされています。次の20年はソーシャルファブの時代、と力強く話してくださる。  
続いてセッション1です。「いまなぜソーシャルファブか」5人のスピーカーが次々と登場です。
まず、最初は慶応大学准教授でファブラボジャパン発起人の田中浩也氏、5年前にファブラボの概念を知り、いま日本で一番知ってる人かな、横浜でのFab9大会を終えて、来てくださったと会津さん。
 小さな頃からパソコンを扱い、ゲームは作るもの、と自分で作って遊んでいた、そして何故か住んでる地域が気になる・・・そして、いま、ソーシャルファブをあちこちに作りたいと思っている。  
  公文先生のお話は、16世紀から世の中の流れを分析し、今これからは、ファブの時代と思ったときに、モバイルが流行りだした、しかし、田中氏の考えを知り、これからはソーシャルファブの時代だ」と、共に壇上に上がり話される。 
  
海外からのスピーカーは、国際ファブラボ協会会長のピーター・トロクスラーさん(オランダ)
製造業の革命を研究、だれでも簡単に利用できる直接デジタル製造技術の研究普及を計るファブラボの創設を支援されている。
続いてローラン・リカルドさん(フランス)大学教授、地域で二つのファブラボを立ち上げ、大学も絡んで多くの人たちが集い物つくりをする場を提供している。
・学ぶ・編み出す・共有するを実現する場だ。とさすがオシャレの国、アクセサリーを作る女性などもいて楽しそう。
  アメリカから日本に来て2000年から大分に住むスティーブン・ヴェルテマさん、(Labosu K.KのCEO)子どもさんと大分で提供される学ぶ場によく出かけていく。ソーシャルファブ教育プログラム、手作業の物作りなどを提案されている。 
今日は韓国からも3人の参加、高さんが手を挙げて、韓国でも関心が高まっていると話されています。以前の別府湾会議で、韓国での電子選挙の様子など日本がまだ実践に踏み切れない頃、分かり易くその功罪を話して下さったのを覚えています。
  
セッション2は様々な立場でファブラボを日本各地で実践されている5人の方々、左から(株)ホットプロシード代表取締役・湯前祐介さん3Dプリンターを製造している人、塚田浩二公立はこだて未来大学准教授、一人ファブラボしてます、と愉快な研究をされている。そして、昨年はスピーチジャマーでイグ・ノーベル賞を受賞
  塚田さんの愉快な研究から出来たフォークを紹介して下さる。食べる度に、音が出るフォーク。物によって、音も違ってくる、子どもが面白がって楽しく食べる??

続いては大分出身の神田沙織さん、「ものづくり系女子代表」として活躍。文系の私が何故?と、頼もしい女性です。最後はヨコハマコミュニティデザイン・ラボ代表理事の杉浦祐樹さん、横浜関内に、点々と学びと連携の場を作ったり、シェアオフィス「さくらworks関内」を運営。

既に、各地で実践がおこっている、まさしくソーシャルファブです。 
今日のセッションは終わりました。全員でステージに集まって記念写真を写しました。別府湾会議恒例です。
5時前からホールで「ハイパーネットワーク社会研究所設立20周年記念」レセプションが始まります。その前に、公文先生にご一緒にお写真を写してもらいました。 
 
  
広瀬知事、公文先生、COARAの尾野徹社長、向こう側は、ハイパー研をいつも応援して下さっている方々です。渡辺律子ハイパー研副所長の開会宣言でレセプションが始まりました。
公文先生に続いて広瀬知事のご挨拶です。大分にハイパー研があることが頼もしい、これからの大分が更に発展するように、、と、ご挨拶でした。お忙しい中、ずっと会議に参加して下さっていたことがとてもうれしかったです。
久しぶりのお友達にたくさん会いました。COARAでいつも一緒だったさわちゃんにあえてとってもうれしかった。今日はご主人と一緒にパーティのお料理一切引き受けて大活躍でした。
ハイパー研の20歳のお誕生をお祝いしての乾杯の音頭をなんとこの私にとのこと、本当に驚き、辞退しましたが、古くからCOARA会員で、、、とのこと、私もCOARAやハイパー研のお蔭で、とても楽しい生活を送れていますし渡辺律子さんが助けて下さるというのでお受けしました。
  
今日はオランダ、フランス、韓国など外国から、また日本各地から来て下さって、興味深いお話をありがとうございました。私は、ハイパー研の出来る頃、ワープロで電子会議に参加していたこと、インターネットもワープロからつないだこと、別府湾会議のお蔭でいろいろと先進技術をいち早く体験することが出来てきたことなどお話をしました。そして、ハイパー研のますますの発展と皆様のご健康を祝して乾杯!と言わせて頂きました。
パーティは和やかに続きました。 あちこちで、名刺交換やお話が繰り広げられています。左は尾野COARA社長、広瀬知事と、公文俊平氏です。このあと、私たちは家に帰りましたが、別府湾会議恒例の夜なべ談義が場所を変えて続きます、そして、明日もう一日、会議があります。とても刺激的な一日でした。
 
最後にお友達と記念写真です。左上・ハイパー研所長の会津泉さん、その下、副所長の渡辺律子さん、右へ日田の武内俊子さん、Mie、COARAの尾野徹社長、そして、日田の皆さんです。(撮影:日田の武内さん)