2013年3月8日:熊本友の会成立80周年記念
映画会&講演会「祝の島」
今日は久しぶりにやまなみハイウエィを走って熊本へ行きます。気持ちの良い春のドライブと思っていたのに、とんでもない、黄砂にPM2.5の飛来で山も空も霞み、車の窓を開けることも出来ません。 
マスクにサングラスで走ります。もう既に春の野焼きの終わった草原です。 
秋はススキの穂波で美しい高原も今はまだ枯野です。
いつも、立ち止まって、阿蘇盆地を眺める城山展望台に来ました。今日は霞んで下がよく見えません。
しかし、田んぼが黒く染まっているところは、昨年の九州北部豪雨で土石流が流れて埋まった田んぼです。 
少し風が出てきたでしょうか?黄砂が飛ばされて少しはましな空になってきています。 
阿蘇外輪山から、阿蘇盆地へ降りていきます。土石流が流れた箇所の工事現場です。まだまだ工事は始まったばかりで片側通行があちこちに出来ています。 
お昼過ぎにようやく、熊本城に着きました。今日の会場はお城の近くです。ここは、古城堀端公園と書いてあります。お城の石垣が美しいです。 
 会場の崇城大学市民ホールに着きました。目の前に、熊本城をバックに加藤清正公の長烏帽子姿の坐像がありました。
二階ホールでは、熊本友の会の皆さんがたくさん働いておられました。
今日は、纐纈(はなぶさ)あや監督のドキュメンタリー映画「祝の島」上映と、監督の講演会があります。
展示を熱心に見ておられた纐纈監督にご挨拶をしてお話をすることが出来ました。とても若くて、清々しい方です。 
会場には、婦人之友の記事の紹介が掲示してあり、多くの方が立ち止まって見ておられました。
「祝の島」は瀬戸内海にある小島です。その対岸の上関に原発が出来ると知った島の人たちは、先祖が守ってきてくれたお陰で、自分たちが生きていけている海や山を守りたいと、30年にわたり、反対運動をしています。 
3.11の大地震、それに続く福島原発事故で日本人だけでなく世界の人たちが原発の存在を考えるようになりました。 地球の暮らしと原発は相容れないのではないか、原発に依存しない生活は出来ないのか、3.11の前に作られたこの映画から示唆されることがたくさんありました。
左は熊日新聞に載った映画に関する記事です。
  映画に続く纐纈あや監督のお話は、もっともっと聞いていたいと思ったお話だった。
島の人たちが何故、原発建設に反対をするのか、そのことを考えながらカメラを回していたと言われる。限りある島に生きているからこそ見えてくること、限りある世界を知り、あるものを分けあって、循環させていかなくてはいけないことを知っている人たち、人間の分をわきまえている人たちだからこそ、反対運動が30年も続けられていると思う。島ということでは日本も島国、そして、地球もある意味そう言える。となると、やはり原発は相容れない、と思い至った、と話される。
纐纈(はなぶさ)あや監督は、自由学園(創立者は羽仁もと子)を卒業され、本橋誠一監督のもとで、仕事をした後、2008年この「祝の島」(ほうりのしま)を初作品として完成されました。とても若い素敵な方で、今は第二作目を大阪で撮影中という忙しい中を熊本友の会のために来てくださいました。 
会場に張り出された友の会創立80周年の記念パネルです。お客様の多くが立ち止まり、読まれていました。
 会終了後も、休む間もなく、取材を受けられ、その後、18時30分からまた講演会と映画会二回目があります。私は遅くなるので二回目の前に失礼をしました。ありがとうございました。

帰りは夕焼けがとてもきれいでした。無事に帰り着くことが出来ました。
最後に 、纐纈(はなぶさ)あや監督です。これからも活躍をお祈りしています。

「祝の島」ホームページはこちらです。