2010年11月17日:大分県紅葉狩り
夕方のテレビニュースでいつも大分県内の紅葉の美しい場所の紹介があるので、そこへ行きたくなりました。
早速、二人で出かけました。

途中に、「国指定重要文化財 後藤家住宅」という案内があったので立ち寄りました。
18世紀の後半に建てられた住宅で、江戸時代の「直家農家」を知る貴重な住宅、と説明されています。
ここは「ひろま」と呼ばれる部屋です。隅に囲炉裏があり、その奥には「ないしょ」という部屋が二間隠れるように造られています。
後藤家住宅の間取り図です。入り口を入ると、土間で台所になり、おくどさんがあります。板の間を通って、囲炉裏のあるひろまへ、更に仏壇、床の間のあるざしきに通じています。
分厚い藁葺き屋根を、下から見上げました。竹と紐で、しっかりと結わえてあります。
ざしきの縁の前のたたきに立ってみました。道路から随分、山へ上がってきた所にあります。昔はここまで来るのはとても大変だったのではないかと思います。
後藤家から暫く山道を走ると、「大分県香りの森」に着きます。ここは今は閉館されていますが、立派な建物で使われていないのが何とも勿体無いです。
今日の目的地の豊後大野市の用作公園にやってきました。丁度、紅葉の見ごろで、駐車場は車で一杯です。
真っ赤なかえでが、青空の下で、とても美しいです。寛文4年(1664)藩主中川清久より岡藩第一家老中川平右衛門に参勤 交代道にあたる重要な当地を与え別荘地としたのが始まりです。
本当に美しい。葉の重なりが紅のグラデーションを作っています。
「花より団子」公園の入り口で、地元の皆さんが、お野菜やおもちを売ってました。早速、餡入りもちを買って、ほうばります。
昔、お殿様の弓の練習馬場が作られていたという所ですが、中央に心字池があり、周りにはたくさんのかえでが美しく色づいています。
池に周りの紅葉が写り込んで幻想的な風景です。風が無いので、まるで、絵のようです。
手前の白いカメラはNHKの定点カメラです。ここで自動的に写された画像がよくテレビで放映されます。
今日は、カメラマンがとてもたくさん来ています。写真教室の皆さんのようです。
大きなカメラで美しく色づいたかえでを撮影されています。そんな中のお1人が、写してくださいました。
いつまでも見ていた風景です。サラサラと紅い葉が舞い降りてきます。下に散り敷いた紅葉がカサコソと音を立てていました。
そろそろお昼ごはんの時間になりました。かねてより気になっていた「荻の里温泉」に行きました。
大きなかぼちゃがたくさん並んでいました。
温泉に入り、ランチを食べました。ドライバーは麦茶で乾杯です。

温泉に入り、お昼ご飯も頂いて、またまた元気が出てきました。
今度は、白水ダムへ行きました。
1933年/1938年に建設された竹田市の大野川上流にある重力式コンクリート造及び石造の堰堤。1999年(平成11年)に白水溜池堰堤水利施設として国の重要文化財に指定された。通称、白水ダムと呼ばれている。
堰堤の両端部にはそれぞれの地形に応じて、右岸端部↑には武者返しの曲面流路、左岸端部には階段状の流路→が設けられている。
堰堤を越えて流れる水流や左右両端の流路が作り出す水流の美しさは高く評価されており、日本一美しいダムと評する研究者もいる。まるでレース編みのような美しい水の流れです。

左の写真をクリックしてください。動画が見えます。
今度は白水の滝を訪ねます。大分県と熊本県の県境の大野川の源流にある高さ約38mの滝です。そこへ至るまでにも小さな滝が幾筋も岩肌を落ちています。その下に咲く、釣り舟草が可憐です。
この白水(しらみず)の滝は岩間からほとばしり出る湧き水の滝で、滝の高さは38m、昔はもっと水量も豊富で、幾筋も流れ落ち、富士の白糸の滝と比べられ「東の白糸、西の白水」とも称されたようです。
時々、水しぶきが顔に飛んできます。この一帯の渓谷は陽目渓谷(ひなためけいこく)と呼ばれキャンプ場や、御茶屋が建っています。
周りの山々は、木々が紅葉し、やはり美しい秋の景色でした。
今日は大分県と、宮崎県、熊本県の県境に近い場所をあちこち、美しい景色を求めて走りました。

秋たけなわの美しい景色を楽しみました。しかし、ソロソロ冬支度が急がれる山里ではないでしょうか?