2010年5月1日:阿蘇路もようやく春たけなわに

淡いピンクの八重桜がまだまだ美しい久住への道
道の両側には、菜の花が美しく咲いている。朝日の輝く黄色い菜の花は本当に好きな花だ。
久住連山も朝日を受けています。
馬さんたちが朝食中です。もうすぐたくさんの子どもたちが遊びに来て、背中に乗って、久住高原の散歩をするでしょう。
大分県から熊本県へ入りました。目の下の谷のはるか向こうの霞んで見える阿蘇の山並みに向かって、車を走らせます。
やまなみハイウエィに入りました。刈り込んでこんな面白い動物の形にしている植木をたくさん置いた場所があります。
鳥や動物などなど、きれいに作ってありますね。
朝早いやまなみハイウエィは道路もスイスイと走れます。両側は、やっと緑の草が生えてきた頃です。ワラビ取りをしている人もいます。
今日は雲ひとつ無い良い天気です。大観望を通って熊本へ行きます。いつもの休憩所です。阿蘇谷はまだうっすらと霧がかかっています。朝の7時半、まだまだ寒いです。早々に車に引き上げました。
珍しい黄スミレの群生を見つけました。たくさん美しく咲いています。人に踏まれないように、元気でいて欲しい可愛いお花です。
思ったより早くに熊本へ着きました。
いつもの熊本友の家に行きます。駐車場の側に、真っ白なお花が美しく咲いていました。
ちょっと渦を巻いたようなお花が可愛いです。定家蔓です。
このお花の由来は、ちょっと切ない、こわいお話、謡曲「定家」から。
京都を旅していた僧侶が夕立にあい、雨宿りで   駆け込んだ家は、昔、歌人の「藤原定家」が建てた家だった。      どこからか現れた女性がその僧侶を、葛(つる)のからんだ「式子内親王 (平安時代の、後白河法皇の第三皇女)」の墓に案内した。                    
 
”藤原定家が慕い続けていた式子内親王が、亡くなってしまった。しかし、内親王を忘れられない定家の執心が葛となって 内親王の墓にからみついてしまった。 内親王の霊は葛が墓石にからんで  苦しがっているらしい” 僧侶はそれを聞き、内親王の成仏を願って墓の前で読経した。                         

 じつは、先ほどの女性は 式子内親王本人の「霊」で、僧侶が読経してくれたことで成仏できて喜んだ。そして、この、からみついた「葛」に後年 「定家葛」の名前がつけられたのだとか・・・・

亡き内親王を思う定家の心が切ないですね。その愛がこの美しい白い花になったのでしょうか?
友の家の犬走りは、黄色のガザニアの花です。ぎっしりと花が咲いて、雨露の跳ね返りを抑えてくれるのだそうです。
10時から九州部の委員会をしました。疲れた後に頂く昼食はいつもとてもおいしいお弁当です。季節の材料がふんだんに使われていて、味もまろやかです。

デザートには今年の初物、熊本名物の植木のスイカを頂きました。甘くておいしかったです。
午後も5時まで一杯話し合いをして、やっと閉会です。

また、大観望を通って帰途につきました。朝と同じ休憩所から、寝釈迦像がきれいに見えました。
ここは、風が吹き抜けて、とても寒かったです。

この後は、大きな真っ赤な太陽を背にして、ひたすら走りました。