2010年3月14日:お友達と広島、そして倉敷へ
大分友の会の最寄の友人と一年に一度、楽しい時間を持ちます。今年は初のお泊りおでかけです。

広島友の会の創立80年「共に生きる」生活展見学のために広島に来ました。

先ずは原爆ドームにおまいりをして、平和を祈りました。
川の向こうからお参りはしたことがあるのですが、側に来てのお参りは初めてでした。ドームのすぐ側には、学徒動員で亡くなられた若い人たちの慰霊碑がありました。多くの犠牲の上にある今の平和を大切にしなくてはと強く思いました。
生活展の会場に来ました。今日は開催三日目最終日です。子どもから大人まで、本当に多くの方が、会場に入られます。広島友の会の皆さんの笑顔に迎えられました。友の会員の大切にしている生活の様々な具体例が展示してありました。見る人、説明される人、「共に生きる」姿そのもと思いました。

たくさんの展示、ミニ講習会を見せて頂いて、本当にありがとうございました。
もっと会場に居たい気持ちでしたが、列車の時間が迫っていましたので、お暇をしました。

そして、次の目的地の倉敷に着きました。
倉敷では、先ず「大原美術館」に行きました。昔訪れた感動がよみがえります。日本最初の西洋美術中心の私立美術館の大原美術館は、事業家大原孫三郎に寄って設立されました。
大好きなエル・グレコの「受胎告知」セガンティーニの「アルプスの真昼」モディリアーニの「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」など、本当にワクワクしながら見ました。

米倉を改造した東洋館、工芸館では見事な陶芸の数々、染色などを見ることが出来ました。
大満足の時間を過ごしてしばし余韻に浸る3人です。その後は、美術館隣の「CAFE EL GRECO」へ行きました。昔ながらの店の入り口です。
夕方になり、観光客も引き、静かな店内、おいしいコーヒーの香りが満ちていました。

今日は、広島で生活展、倉敷に来て、美術館を堪能し、幸せな一日になりました。
倉敷美観地区にあるホテル倉敷アイビースクエアにやってきました。明治22年にできた倉敷紡績の発祥工場を再開発して出来たお洒落なホテルです。

赤レンガの紡績工場を活用した壁には蔦がからまり、落ち着いた空間を作っています。
ホテル廊下やロビーの床は赤黒のモダンなモザイク床です。柱には、つばき模様のタイルが埋め込まれています。

120年以上の歴史あるレンガ壁や工場独特のノコギリ屋根の構造体、そして名前の由来でもある建物一杯のアイビー(蔦)からまる中庭広場など素敵な癒しの空間です。
昭和49年開業のホテル、一度来たい来たいと思っていた場所に来れて、本当にうれしかったです。

お友達と、素敵なお料理を囲み、乾杯です。

ここ倉敷美観地区で作られているという倉敷ビールを飲みました。苦味の利いたおいしいビールでした。
お料理は、瀬戸内海の海の幸「あなご」を使った前菜。
かぼちゃのポタージュ、鴨肉のメインディッシュ、サラダ、デザートはガトーショコラにフルーツ、どのお料理もとてもおいしかったです。
団体客が終わってからの遅いディナーでした。その時、レストランに座っていたのは、二組のお客だけ。そして、そのもう一組が、なんと、大分でのお友達一家でした。余りの奇遇に双方、驚いてしまいました。ここ数年お会いしていなかったのに・・・お子様たちも大きく立派になっておられて、本当に愉快な時間となりました。
外はもう真っ暗になっていました。アイビースクエアの真ん中に立つと、飾り窓から漏れる光が美しかったです。
 
2010年3月15日:倉敷美観地区散策
今日は月曜日ということで、美術館もお休み、昨日のうちに頑張ってみておいて本当に良かったです。今日はゆっくりとホテルライフを楽しみました。
赤レンガにからまる蔦の緑が美しいです。しかし、もっともっと緑濃い季節にまた来たくなりました。
蔦には夏蔦と冬蔦があり、今のシーズンはかろうじて、冬蔦が緑を保っています。
こちらが倉敷アイビースクエアの正面です。大きな赤レンガのアーチをくぐると、工場のノコギリ屋根を活用したホテルが左右に並んでいます。
メタセコイアの大木が立つ広場には、オールド・イングランドスタイルのチャペルがあり、結婚式が執り行われるようです。緑濃いメタセコイアも良いですが、この裸木の姿も美しいです。
大きな鉄の飾りを使った半円形の窓も見事です。館内のショップでおみやげを買ったり、「倉紡記念館」を見学したり、最後は、紅茶を楽しみながら、アイビースクエアに別れました。
ホテルを出て、倉敷美観地区を散策しました。、昔天領だった倉敷の街は倉敷川の両側には、柳が芽吹き、白壁土蔵の家々が、往時の盛んな様を思い起こさせます。
この白壁土蔵の建物は倉敷民芸館です。今日は休館日で、見学できないのが残念です。
左の少し赤い壁の建物は大原孫三郎が夫人のため1928(昭和3)年に建てた別邸「有隣荘」です。特別に作られた屋根瓦の色から地元の人には「緑御殿」と呼ばれる。年数回、大原美術館主催の特別展会場として公開されるそうです。その右は昼食を頂いた「カモ井」です。
土蔵塀に挟まれた細い路地を抜けると、モダンな建物がありました。これは中国銀行倉敷本町出張所(旧第一合同銀行倉敷支店)です。1922年に竣工したルネサンス風建築で、国の登録有形文化財(建造物)に指定されています。

そっと入ってみました。半円形の窓のステンドグラスがとても美しかったです。
名残惜しいですが、帰りの列車の時間が近づいてきました。おみやげやさんをブラブラして、桃太郎のきび団子や、銘菓むらすずめ、ままかり、天ぷらなどお土産を求めました。
今回の旅行最後の食事は、3月一杯行われている「倉敷天領寿司祭り」のパンフレットに載っていた天領寿司を食べました。アナゴやママカリなど、名物を使った寿司でした。
ポツリポツリと雨が降ってきましたが、もう後は帰るのみですから、とても天候にも恵まれた旅と言えると思います。雨脚が水面に落ちるのも風情があります。
少し雨に濡れながら、倉敷駅へ行き、山陽本線で新倉敷へ行きました。そこから光レールスターに乗り、福山経由で小倉へ到着。日豊線に乗り換えて、大分に帰り着きました。
列車の中ではウトウトとしましたが、今回は本当に充実した有意義な旅でした。また、こんな旅行がしたいと3人で話しました。
楽しい旅をありがとう!