2009年1月2日:山田泉さんの思いと共に、響くチェロの音色
暮からお誘いを受けていたチェロのコンサート、楽しみに由布院へやってきました。
雪がそこかしこに残っていて、びっくりでした。
会場はの井別荘蛍火園です。
ロビーを入ると、獅子頭のお出迎えです。
ロビーで暫く待ちました。中谷さんや、ゆふいん音楽祭のお仲間も来られて、新年のご挨拶、そして、おしゃべりも楽しい一時です。
おいしいコーヒーを頂きながら、窓の外へ目をやると、冬枯れの庭と、雪雲を被った由布岳。冬のリンとした佇まいのお宿です。
今日のチェリストは、ベトナム人のエリックマリア・クテュリエさんです。ベトナムで孤児となられ、フランス人の養父母に育てられた、今は世界中で活躍されているチェリストです。
自らガンを患いながら、全国を廻って「いのちの授業」をされた豊後高田市の山田泉さん。
ガンの転移を知らされ、今のうちにしたいことを、と言われてパリへ行った山田さんは、エリックマリアさんに会い、チェロの調べに癒される。別れるときに、五円玉を渡した。またご縁があるように・・・
そして、五円玉を握り締めて、エリックマリアさんが、大分へやってきた。チェロで、痛みの山田さんにセラピーを施す。
山田さん亡き後も、その交流を描いた映画「ご縁玉」と共に、「いのちの大切さ」をチェロの響きを通して伝えているエリックマリアさんです。
バッハの無伴奏チェロ組曲。胸を打つ演奏でした。是非、映画「ご縁玉 パリから大分へ」を見たいと思います。
新年早々、素晴らしい意義あるコンサートにお招きを受けてとてもうれしかったです。

その後は、鍵屋で、ぼたもちを食べました。80年の伝統の味、おいしかったです。
帰りにはようやく雪を被った由布岳を見ることが出来ました。
昨年の5月、第11回ゆふいん文化・記録映画祭が開かれた。この映画祭の中で山田泉さんの「いのちの授業」のドキュメント映画「心に響け いのちの授業」が上映され、ゲストとして山田さんが来られた。そのご縁で、山田さんの活動を支援する人たちがゆふいんに生まれた。そして、今日のコンサートとなった。また、記録映画祭にゲストとして来られた山田泉さんの特別座談会が記録誌「フェニックス」に記録されている。一部求めて帰る。