2008年11月15日:日韓次世代交流映画祭in別府

11/8-16日まで別府、大分で「日韓次世代交流映画祭」が開かれました。

15日の午後から別府ビーコンプラザの会場へ参加しました。

昨日は、私が韓国の映画として最初の記憶に残っている「風の丘を越えて(西便制)」1993年制作の上映がありました、見たかったのですが、外せない用事があって、諦めました。 

この素晴らしいパンソリをテーマとした映画を作られたのが、今日のメインゲストのイム・グォンテク監督さん。そして、主演女優のオ・ジョンヘさんも今回のゲストとして来られています。

監督100本目の映画「千年鶴」この主人公も盲目のパンソリを歌う姉弟の物語、「風の丘を越えて」の続編です、しかし、英語字幕で微妙な部分のストーリーが良く判りません。日本語字幕で再度見てみたいです。

この映画の主人公も同じく今日のゲストのオ・ジョンヘさんです。
今回のメインゲスト、韓国を代表する映画監督のイム・グォンテクさんの講義です。

ハリウッドを越える映画つくりを目指したが、韓国の文化を前面に出す映画作りへと変わっていったことを話された。
続いては、映画「春香伝」でした。これはもう有名な韓国の人なら殆どの人が知っているという「パンソリ」で語り継がれた有名なお話、パンソリの語りに添って映画がすすみます。

続いて「総合シンポジューム」です。

右からパネラーの、女優のカン・スヨンさん、同じく女優のオ・ジョンヘさん、産経新聞ソウル支局長黒田勝弘さん、湯布院映画祭実行委員長の伊藤雄さん、

左から司会の東亜ドットコム社長のチョン・グジョンさん、東西大学イム・グォンテク映画芸術学部長のパク・グォンソプさん、プロジューサーのキム・ジョンウオンさん、大分シネマ5支配人の向井肇さん、と本当に贅沢なメンバーでした。
韓国の伝統衣のチマチョゴリを現代にアレンジした素敵なドレスの「風の丘を越えて」「千年鶴」の主演女優オ・ジョンヘさん。パンソリの素晴らしい歌い手でもあります。パンソリを世界に広めたいと活動されています。

二人の女優さんからは監督とご一緒に仕事をしての感想や撮影時は厳しいけれど、普段はとても優しいお人柄の紹介などがありました。

また東西大学イム・グォンテク映画芸術学部長からは、監督が次世代の映画人育成にかけられている情熱などを話してくださる、パネラーのカン・スヨンさんも教壇に立たれ、その報酬は監督共々全額寄附、学生の奨学金に宛てられているとか。プロジューサーは、監督と映画を作った立場から、大分の地元のお二人からは日本から、またご自分から見たグォンテク監督の作品の特徴など、日本映画の巨匠黒澤に例えられる監督さんのお話をしてくださり、興味深く聞きました。 

時間ギリギリまでお話が続きました。会場を移してレセプションです。 

会場に入られる右から監督ご夫妻(ピンボケです。余りにも目の前で慌てました)続いてオ・ジョンヘさん、カン・スヨンさんです。

日韓次世代交流映画祭」の委員長西村駿一氏の挨拶のあと、大韓民国福岡総領事の金・賢明さんの挨拶がありました。
そして乾杯のあと、交流パーティとなりました。私は「風の丘を越えて」を見た感動を主演女優のオ・ジョンヘさんにお話しすることが出来ました。一緒に参加したお友達と一緒に記念写真です。

レセプションは短い時間でしたが、この会が来年も続きますようにとの思いが篭った時間となりました。
15日のプログラム

9:20-11:00 映画「将軍の息子」1990年制作

11:00-12:00 トークセッション

12:00-12:30 日韓次世代パフォーマンス競演

12:30-15:15 映画「千年鶴」2007年制作 

14:15-15:15 イム・グォンテク監督の特別講義「私の映画、私の人生」

15:20-17:20 映画「春香伝」2000年制作

17:30-19:15 総合シンポジューム「イム・グォンテク監督その映画と人間を語る」

19:30-21:00 welcome!「歓迎レセプション」