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2005年5月2日:長湯温泉散策
今日は大型連休の中日です。
新緑を見にどこかへ行きたくなりました。昼食後、車で出かけた先は、日本一の炭酸泉で有名な長湯温泉(竹田市直入町)です。
国内では数少ない炭酸泉で知られる長湯温泉は芹川沿いに温泉旅館が並んでいます。芹川の中には「ガニ湯」というのがあります。男性が2人のんびり入っていました。実際に人が入っているのを見たのは初めてでびっくり!
千有余年の長い歴史を持つ長湯温泉,藩政時代には藩主のための「御前湯」が設けられたという。ここは町立温泉です。芹川に温泉の湯が流れ込む所は、湯垢が盛り上がっています。

宿までかまきりついてきたか

あかつきの湯がわたし一人をあたためてくれる
古くから文人墨客に愛された長湯温泉です。町のあちこちに文学碑が立っています。
上の二つは昭和5年11月頃、訪れた種田山頭火の句碑です。
開高健の句が老舗旅館の壁にはめ込まれていました。また、与謝野鉄幹・晶子、野口雨情、田山花袋、河東碧悟洞など多くの人が訪れて作品を残しています。
直入町温泉療養文化館「御前湯」です。芹川沿いに建ち、温泉から見える緑はとても落ち着きます。
湧出量と二酸化炭素の含有量、温度から、日本一の炭酸泉と言われている長湯温泉は、ドイツの温泉療養都市と友好を結び、飲泉中心のヨーロッパの温泉地のように、飲泉場がいくつも設けられています。
「御前湯」の入り口には、ドイツの温泉都市との友好を記念したプレートが掲げられている。
ドイツの温泉療養都市バーデンバーデン観光局長の言葉が書かれたプレート(1994年)です。
今度、ドイツからクラウスさんたちが来た時には、是非この長湯温泉に案内したいと思った。
芹川のゆったりとした流れではアヒルがのんびり遊んでいます。
大分ではもう終わりになったつつじもここではまだ美しく咲いています。
緑の茂みの中には山藤が美しく咲いていました。また、民家の軒先ではえびね蘭が満開です。
長期滞在型外湯めぐり施設として昨年誕生した「天風庵」です。昭和初期からの湯治場としての雰囲気を盛り込んでいるそうで二階が宿泊施設になっています。
ガニ湯の傍にあり、屋台村が出来ています。その中の一軒に入って休憩です。おみやげ物を冷やかしたり、ソフトクリームを食べたりしていると、お茶を勧められました。
「今炊いたので、良かったお茶請けに、」と出して下さったたけのこと蕨の煮物が本当においしかった、うれしいですね。
お礼を言って、また散策です。田んぼには水が張られて、田植えの準備が出来ていました。
畦には芝桜が美しく咲いていたり
タンポポが綿毛になってどこかへ飛び立とうとしていたり、のどかな景色です。
大丸旅館の外湯として40年振りに復活したラムネ温泉が本格工事中、ラムネ温泉の名は、昭和9年に長湯温泉を訪れた大仏次郎が旅行記で、体中に泡がつくことから「ラムネの湯」と紹介したことに由来するそうです。(長湯温泉は40度以上の炭酸泉が湧く、世界でも珍しい温泉です)
すぐ傍に呂人窯のギャラリーがありました。当主の田中氏から説明を受けながら、いろいろ作品を見せて頂きました。入り口の陶板も素敵です。
最後にラムネ湯を飲んで、今日の散策を終了しました。
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