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2002年5月2日:「三才流盤景展」鑑賞
友人から案内を受けていた第5回「三才流盤景展」を見に行きました。
ここは大分市のアカンサス画廊です。入り口の大きな生花が清々しい雰囲気です。
開け放たれた入り口を入ると、とても落ち着いた空間が広がっていました、和服姿の友人が出迎えてくれました。
「三才流盤景」私には聞きなれない言葉です。まずは、作品を見ながら、説明を受けました。盤景とは、長方形、楕円形の水盤の上に土と砂で四季折々の海、山の広がる”小宇宙」を作り上げるもの。
左は長方形の水盤上に作られた「ポンペイ」右は楕円形の水盤上の「ラベンダー畑」
「盤景」は今から84年前の大正7年、三才流初代乙丸晃川女史によって創設されました。

具象だけではなく、このような抽象の世界も創られています。金粉を使った「宇宙」という作品です。

三代目・永富孝川さんの作品「初夏の渓流」
黒土とへら一本で水盤の上に見事な岩山と渓流が描かれています。
次に三代目家元永富孝川さんから砂絵の説明を受けました。様々な色砂を使って描く砂絵は晃川絵と呼ばれています。
友人の作品は立体画(土絵)といいます。板の上に固型土を盛り上げたり削ったりして型作り彩色した絵です。まだ習い始めて1年にもならないという友人ですがかわいい雰囲気の作品が出来ていました。
先生と一緒に記念写真です。

先生の土絵「一本の木」の前で。
小さな土絵ですが、とても広い景色に思える素晴らしい作品でした。
今日はとても珍しい「盤景」というものを教えてもらった貴重な一日でした。