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2001年5月24日:上野の森
私たちの泊まっているキャピタル東急ホテルの和風庭園にはカルガモの親子が元気に走り回っています。
今朝はそんなお庭を見ながら「朝粥」を食べました。
雨の降る庭の手入れをしているおじさんの側でカルガモが遊んでいます。
草月流の大きな生け花も4―5人で水を変えたり、枯れた花を除いたりと手を入れています。
私はホテルの前の日枝神社に行ってみることにしました。
太田道灌が川越から江戸城内に勧請し、江戸鎮守の神として祀り、徳川家康が入府してからは将軍家の産土神として崇敬されて来た日枝神社です。
太平洋戦争で戦火を被り、10年にわたる歳月を経て昭和33年に復興しました。日枝神社のある山王台地は、「星が岡」ともいわれ、溜池を臨む景勝の地でもありました。

神社の緑のむこうに山王パークタワーが聳えています。
日枝神社の表参道。石段の数52、左側のゆるやかな坂「女坂」に対して、「男坂」と名づけられています。

雨に濡れてマテバシイの春落ち葉が美しい紋様を描いています。
ホテルの前の地下鉄の駅は、千代田線、丸の内線の国会議事堂前駅、また、銀座線、南北線の溜池山王駅です。

プラットホームの壁画がとても素晴らしいので写してみました。
ホームはドアがしまっていて、電車が来た時だけ開きます。壁画は美しい日本の染めの紋様がたくさん描かれています。
今日、やってきたのは上野です。
アメ横の雑踏に入りました。雨にもかかわらず多くの買い物客で溢れています。
珍しいホヤ、一盛り500円と書いてあります。また、かわいいテディベアもたくさん売られていました。
上野の森恩賜公園です。やっぱり西郷さんに会いたくなります。
とても美しい上野の森です。
今日のお目当ては、「イタリア・ルネサンス」宮廷と都市の文化展です。日本におけるイタリア2001年のオープニング展覧会です。
15―16世紀にイタリアで花開いた多彩な芸術的改革の数々が集められた展覧会はとても見ごたえがありました。
ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ボッティチェエリ、などの作品を目の前で見ることが出来ました。

国立西洋美術館の前庭には、ロダンの考える人、カレーの市民、地獄の門の彫刻が置いてあります。

今度、免震構造の台座が完成したとのことで、その工事の様子の展示もありました。
昔から修学旅行の人気スポットの上野公園ですが、今日もたくさんの子供たちで賑わっています。
そんな子供たちの集団を見ながら、食事にしました。「多摩の惠」という石川醸造の地ビールを飲みました。イギリスのPale Ale上面発酵ビールというそうです。軽くておいしかったです。暫く休憩をしてまた元気になりました。
そろそろ、大分へ帰る時間です、もう少しの時間を利用して、今日、オープンしたというホテル「セルリアンタワー東急ホテル」へ行ってみました。

渋谷の駅を出ると見上げるようなビルが建っています。
駅から高速道路を横切るために、エレベーターと連絡通路が出来ています。
本日開業というだけに、お店の前には美しい花がたくさん飾られています。

ここはジャズクラブ、タレントのピーコさんの花も飾られていました。
連絡通路からホテルに入ると、目の下にロビーの喫茶が見えます。もう少し時間があれば、あの黄色いソファーに座ってコーヒーが飲みたかったな、と思いました。
ロビーには水辺を思わせる生け花が飾ってありました。
最上階40階のタワーズレストラン&バーに上がってみました。渋谷の道玄坂の方角が目の下に霞んでいました。
さあ、今から羽田空港へ急ぎます。品川から京急に乗って20分です。線路の間にあるこの鉄道原票は京浜急行の起点の印でしょうか。

羽田では、15分遅れで出発した飛行機で無事に大分へ帰ることが出来ました。

今回はいろいろ用事もありましたが、あっちこっちと見学もして有意義な3日間の東京でした。
大分コアラ   天神コアラ