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2000年2月2日、ハーバード大学コレクション展へ・大分市美術館   by Mie

モダンアート100年というサブタイトルの付いた美術展を見るために大分市美術館にやってきました。大分市上野に昨年2月に開館したこの美術館を訪れるのは初めてです。今日はとてもお天気が良くて暖かな日になりました。
ここでまず目を引くのは、大きなブロンズの象です。長い鼻の先には星をのせています。安藤泉さん作「遊星散歩」 です。足元にいる私と大きさ比べをしてみて下さい。

上野の丘からは、大分の素晴らしい自然が見渡せます。象の後ろに見える山は由布岳です。、

チャイルドハウス屋上から見た美術館棟です。「開かれた美術館」「環境と共生する美術館」「多様な空間を有する美術館」という基本理念で設計されています。設計・監理は内井昭蔵建築設計事務所です。
アプローチテラスを通ってエントランスに向かいます。右の丸い建物は、ハイビジョンホール。ここでは名画がいろいろと解説付きで放映されています。
ハーバード大学コレクション展は館内写真禁止のため、デジカメも使えませんでしたが、モネ、ルノアール、セザンヌ、などの印象派から、ピカソ、コールダー、カンデインスキー、ウオーホールなどの近代、現代の作家まで100年の変遷が見て取れる展示でした。モネの海や、セーヌ河、テムズ川などの様々な水の描写、小品ではあったけれどピカソの「ざくろ」の色遣い、ルノアールの「帽子屋にて」の女性の髪や肌の輝き、昔、シカゴのビル街でよく見たカルダーの動く彫刻を懐かしく思い出させてくれた「赤の下の小さな青」というモビール、ジャスパー・ジョーンズの「旗」などが印象に残った作品です。
一昨年訪れたボストンでは、ハーバード大学のまわりを車でよく走ったことなども懐かしく思い出しました。

途中、テラスに出てみました。北を望むと、大分市街から別府湾まで見通せました。
常設展では、郷土大分の生んだ偉大な作家、田能村竹田の南画や、福田平八郎、高山辰雄の日本画、生野祥雲斎の竹工芸などの見事な作品を鑑賞しました。

やがて、お昼になりました。美術館併設のレストランに行きました。スペイン北西部のガリシア地方の料理のお店です。店名は「オ・プルポ」プルポとはたこのことだそうです。
 

青空や遠景の山を見ながらの食事はとてもおいしかったです。パエリアや、お肉のソースがおいしかった。デザートもアイスクリームにシャーベット、名画鑑賞に疲れた体にはとてもおいしかった。また食器がとても温かい感じで、色使いが素敵でした。
今日は、お店の名前にもなっているたこの料理を食べなかったのがちょっと残念、今度はぜひ、ワインとともに食べたいなと思いました。
食後の散歩です。あまりにも気持ちが良いお天気でこのまま帰る気がしませんでした。また象を見にきました。
その下には、上野遺跡群・隅丸方形周溝遺構が保存されていました。1世紀頃の弥生時代の遺跡がこのあたりに広がっていたんだそうです。
  

散策路をとおって水辺公園へ下りて行きました。昨年出来たばかりの公園でまだ新しく植えられた樹木は、覆いがしてありました。上野の地形を利用した公園です、数年たてばきっといい公園になると思います。
こちらは、美術館の南西にある体験学習館のチャイルドハウスです。
チャイルドハウスの屋上テラスには世界地図がはめ込まれていました。そこに書かれている地名は大分市の姉妹都市です。
      
夫々の都市のある方向をさして市章が刻まれていました。

左から帯広市、アメリカのテキサス州オースチン市、中国の広州市、武漢市、ポルトガルのアベイロ市です。大分市はいろいろな都市と姉妹都市になっているんですね。
今日は本当に素晴らしいお天気に恵まれて、素敵な絵を見ることが出来た楽しい一日でした。

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